「細かい仕様はすぐに分からないので確認して折り返しますね」と電話で尋ねた担当者が調べてくれたところによると、メーカーはイシヤマで店頭に並んでいるスチロールボードの発泡倍率は92倍、他に取り寄せならば50倍や60倍など異なる発泡率の物も用意できること、またメーカーのプレカットで指定のサイズに切ってもらうことも可能(但し要見積)と教えてくれました。

　イシヤマ、というのはこの株式会社石山さん <https://ishiyamapack.co.jp/> のようです。ホームページには丸棒や球体、板状や立方体のカット品、クーラーボックスから薬品容器資材、建築資材など多種多様なスチロール製品が紹介されていて、ホームセンター向けの電子ブック版カタログもありました(発泡スチロール製品カタログ2021 for HomeCenter <https://my.ebook5.net/ishiyama_tkd/Yc6W7x/>)。但し法人のみの取扱いで個人への販売は行なっていないとのことで、購入はお近くのホームセンター等で、とのこと。
　「株式会社石山は全国ネットで優れた発泡スチロール商品を供給しています」ともあって新潟と山梨の工場から日本全国に供給しているので、カタログにあった製品はビバホームに限らず日本中で取り寄せることが可能なはずです。

　さてこのホームセンターに普通に置いてある倍率92倍の発泡スチロールボード、非常に軽く表面を指で押してみるとはっきり柔らかさを感じるくらい「いかにも発泡スチロール」な手触りです。92倍とは発泡ポリスチレンビーズを発泡により92倍に膨らませるということなので「1÷92＝0.01086957...」となり、原料としてのスチロールの体積は全体の1％で、残り空気は99％ということになりますから軽いのも納得がいきます。
　この92倍という倍率、恐らく一般的な発泡スチロールとしては最も高いもので、ホームセンターのほか100円ショップで「工作用、緩衝材用」として扱われているのも恐らく同じです。柔らかいので梱包時に使う緩衝材としては向いているでしょうが、工作用としては切りやすい反面、強度がやや頼りない気がしますね。
造形物用としては60倍(1.7％)や50倍(2％)の方がある程度の硬さと強度があって向いていると思うので、今度注文して試してみようと思います。